スコティッシュベイキング
あまりに当た前にそこにあるものになってしまっているわたしと違い
まだまだ
意欲ときらきらした好奇心と探求心と情熱にあふれている彼女と
ベイキングをしていると
なにか新しいことをしているような気になる
いい刺激にもなるし
自分が知らないことが沢山あることもまた気付かされる
スコッチパイ
マカロニパイにセルカークバノック
スコティッシュジャムバンズにエクルフェカンタルト
パラダイススライスに
スコットランドではないけれどカンバーランドラムニッキー
そしてクィンストライフル
まるで呪文か何かのよう
レシピを唱え(手を動かせば)
さぁ美味しいものがテーブルの上にぽん!
魔法のように現れる
そうして作ったものを夜に食べ
朝に食べ 昼に食べ
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by lesgalettes
| 2023-12-04 14:53
| イギリスのおいしいもの
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クィンスジェリー
不細工で
固くて
まずくて
でも、とてつもなくいい香りで
そして手をかけてあげれば
最高に美味しいものにも変身する
皮も芯も種も全部そのままぶつ切りにして鍋に放り込む
がちがちのその実は切るのも一仕事
かぶるほどの水を入れて
柔らかくなるまで煮ること1時間強
お次はガーゼなどの上にあけて
液体が落ち切るのを待ちます
一晩
煮ているうちにオレンジ色に変化
ここにお砂糖とレモン汁を加えて煮詰めれば
クィンスジェリーの出来上がり
毎年のように作るけれど
仕上がりは毎年違う色
今年はそれより少し朱色がかっているかな
埃をかぶったいびつな実から プルンと光るジェリーに変身する様は
果物界のシンデレラ、と思う
シャンパンとチーズとクィンスジェリー
クリスマスのお楽しみ
その前にパンケーキやらトーストやらに使われて
大分残り少なくなっていそうだけれど(笑)
*
久しぶりに「イギリスおかし百科」書いたので
お時間あるとき 宜しければご覧ください
「セントエドマンドバンズ」なるお菓子についてです☆
願わくば、急がず慌てず楽しく過ごして参りましょう☆
#
by lesgalettes
| 2023-12-01 14:53
| イギリスのおいしいもの
|
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2023 クリスマスプディングレッスン
イエス・キリスト+お弟子さんの数ということで最低13種は入れましょうと言われているその材料は
サルタナ・レーズン・カランツ・ミックスピール
りんごにパン粉にお砂糖にスパイスにビールにブランデーにetc....
家庭によって入れる材料は少しずつ違う
わたしはイギリスにいる頃教わったレシピ
ただし
日本ではスエットを手に入れづらいのでそこはバターで代用
でも~
スエットがどんな味かは みんなの興味のあるところ
そこでクリスマスプディングに取り掛かる前に
スエットを使ったぺストリーでブラムリーアップルとサルタナを包んで焼いた「アップルボルスター」を
バターのぺストリーで「ジャムローリーポーリー」を作り
スエットぺストリーとバターのぺストリーのテクスチャーの違いを確かめることに
これらをオーブンで焼いている間に
メインのクリスマスプディング作りです
ついついあれもこれもと話が広がってしまう
余計なことばかり話して
肝心なことを説明し忘れていないといいけれど。。。
クリスマスプディングのイラストやモチーフはどうして真ん丸なのか
中に入れるチャームにはどんなものがあるのか
それぞれの意味は?
混ぜるときには時計回りに
心の中で願い事をしながらね...
いつもイギリスに行くたびに探してくる
最近あまり見かけなくなってきているので
準備できない年もある
だから今年のクリスマスレッスンはラッキー
みんなに1枚ずつ
これがあるとないとでは
プディングを食べるときのワクワク感が結構違う
*
プディングはおうちに帰ってからゆっくり茹でてもらうので
レッスンではベイスンに詰めるところまで
わたしが1か月前に作っておいたプディング
ちょっと大きめなので6時間くらい茹でたもの
レッスンの間もう一度2時間ほど蒸し直していたので
まさに食べ頃^^
黒光りするツヤツヤのプディングが湯気と共に顔を出す瞬間は
なんど見てもワクワク
クランベリーと柊を飾り
あたためたブランデーをかけて炎を灯す
予行演習のはずなのに
もう気分はすっかりクリスマス☆
クリスマスプディングにはブランデークリームを添えて
アップルボルスターとジャムローリーにはカスタードをたっぷり
個人的には
ブランデークリームはたっぷり
カスタードはローリーポーリーが池に浮かぶ小島に見えるくらいかけたい(笑)
ふだんのレッスンでは試食用のケーキはわたしがカットすることが多いけれど
クリスマスプディングだけは各自取り分けてもらいます
何故って 6ペンスコインが入っているから
当たれば幸せな一年が訪れるというラッキーチャーム
わたしからのプチプレゼントも毎年恒例
今年は二日とも
クリスマスプディングレッスンおそらく10回は来てくださっているけれどチャームが当たったの初めて!という方
なんだかわたしも嬉しい^^
10年もお付き合いくださってありがとうございます
ここ10数年わたしの Stir-up Sundayは毎年10月
ぐるぐる混ぜる
みんなに幸せが訪れますように
せめてこのプディングを食べるとき笑顔になってくれますように
来年もまた
穏やかな気持ちでクリスマスプディングが作れますように☆
#
by lesgalettes
| 2023-11-27 15:27
| レッスン
|
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オータムレッスン
いつもは2月末ごろにやってくるパンケーキデイの頃にレッスンに登場しますが
今年は大分フライング
どうしても洋梨ハイシーズンの間に作りたかったので
ブラウンシュガーとレモンを加えて軽く煮た洋梨
そこにブランデーソースをたっぷりかけて
オーブンへ
フツフツぐつぐつ周囲が言い始めたら
さぁ 急いでテーブルへ
さらにたっぷりブランデーソースをかけていただきます☆
熱々のパンケーキの下から顔をのぞかせるとろける洋梨
一口頬張ると
ブランデーと洋梨の香りが広がります
クレープシュゼットより軽くて
クレープシュゼットより満足感がある
秋満喫パンケーキ
部屋の中を満たすのはスパイスと洋梨とブランデーの香り
そこにクィンスの香りも交じり合い
少なくとも今この瞬間は 確実に秋🍂
#
by lesgalettes
| 2023-11-23 14:44
| レッスン
|
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スエットクッキング
無農薬の家庭菜園で採れる野菜たち
見てくれば今一歩でも味は保証付き
「夕飯に何か作りたいものある?」との問いに
わたしの答えは
「う~ん、スエットものとか何かトラディッショナルなもの」
小麦粉にスエットとハーブを加えてお水でまとめたダンプリングをのせる
アイリッシュシチュー
それにスエットのぺストリーをかぶせて焼く
ビーフ&キドニーパイ
彼女が子供の頃はこういう料理がよく食卓に上がっていたらしいけれど
さすがに今はめったに作らない、とのこと
豚のキドニーはなかなか不思議な触り心地^^;
牛肉や玉ねぎ、マッシュルームなどを加えてじっくり煮込み
ぺストリーをかぶせてオーブンへ
最後にスエットダンプリングをのせて
ふっくら膨らむまでもう一度ぐつぐつ煮込みます
言ってみればすいとん入りシチューのようなもの
スエットがたっぷり入るから
もっとこってりどっしりするけれど
どこまでもブリティッシュ
そうそう
どっちがいい?
う~、決められない
どちらも捨てがたかったので欲張り合体バージョン
カランツ入りのぺストリーでいちごジャムを巻き蒸し茹でに~
パンパンに膨らんだローリーポーリー
胃袋にずしんとくるWメインコースの後で
さすがにお腹いっぱいのはずなのに
ホカホカのカスタードがかかったその姿にまたスプーンを握ってしまう自分が怖い(笑)
ふだんなら時差ボケで寝れないはずなのに
この晩結構眠れたのは
スエット効果?
空気はきんと冷たいけれど 晴れて気持ちの良い朝
ここのうちはパンはいつも自家製
週に一度大きなローフを三つ焼いて
すぐに食べない分は冷凍
以前そのおおらかなパンの作り方を教えてもらったその日から
わたしのパン作りに対するハードルはチューリップの背丈ほどまでに下がった🌷
売るわけじゃなし
家庭で作るパンはこれで充分
朝食用のお皿を取り出そうと戸棚を開けた彼女
何かを見つけたらしい
オンスやパイントを グラムやミリリットルに変換するダイヤル式のアナログ計算機(左上の写真)
いつもここでお菓子を習うたびに使っていた思い出深いグッズ
これをくれるという
「どうして?まだ使うでしょ?」と言ったら
「これは先日亡くなったお母さんので、自分のは別にあるから大丈夫」
「Serendipity。使ってちょうだい」
*
人生は
セレンディピティに溢れている
#
by lesgalettes
| 2023-11-19 12:25
| イギリス散歩
|
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お菓子教室 「Galettes and Biscuits」 の日常 ☆
by lesgalettes
ガレット アンド ビスケット
シンプルで温かいイギリス菓子の魅力を伝えるべく 宇都宮から発信中☆ これまで見たことの無いお菓子に出会えるかも☆
詳しくは こちらを↓
Galettes and Biscuits
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こちらもどうぞ ↓
「イギリスおかし百科」
「BRITISH HOME BAKING おうちでつくるイギリス菓子」「イギリスお菓子百科」「ジンジャーブレッド 英国伝統のレシピとヒストリー」「BRITISH SAVOURY BAKING イギリスの古くて新しいセイボリーベイキング」
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