クリスマスレッスン
今回はその仕立て方以上に紹介したかったのが
ぺストリーの作り方
ラフパフでもショートクラストぺストリーでも折パイでもない
クイックフレイキーぺストリーという
手抜きかつサクサクの層ができる何とも素敵な生地の作り方
冷凍のバターをガリゴリ削って作るそれは
こんな作り方でいいの?と不安になるけれど
焼き上がりはちゃんと美味しいパイ生地になっている
イギリスのぺストリーは本当に面白い
そしてもう一品は
「カレンスキンク」という何とも聞きなれない名のスープ
春にスコットランドに行ったときに食べてから
何とか簡単に再現できないものかと
頭をひねっていたスープ
じゃがいもたっぷりで 鱈のスモーキーな香りがたまらない
スコットランドの東海岸
Cullenという小さな漁港の名のついたスープはお腹の底から温まる
イギリスでは燻製のお魚はなぜかよく朝に登場
スモークサーモン&スクランブルエッグは最たるもの
スモークキッパー(燻製ニシン)にポーチドエッグ
スモークハドック(燻製たら)で作るケジャリー(カレー味ピラフ)も朝ごはん
日本も近頃ではスモーク鯖は見かけるようになってきたから
もう少し待ったらスモークハドックやキッパーも食べられるようになるかもしれない
とにかくレッスンは現地で食べた時と同じくらい
美味しくできた、と思う^^
いつもより数倍賑やかなフェスティブムード溢れる(?)部屋のせいか
クリスマスソングのせいか 楽しいお喋りのせいか
時間を感じる間もなくあっという間にオーブンやお鍋からはいい香り
テーブルをセッティングしたら
さぁ 乾杯☆
ここ数年定番化してきた
我が家のエルダーベリーコーディアルを使ったモックマルドワイン
ノンアルコールだけれど赤ワインを使ったそれに負けない美味しさ
また一年健康で楽しくレッスンをさせてもらえたことに
そして
遠くは沖縄や果てはニューヨークから予約していらして下さる皆さんから
たとえ歩いて2分のところからでも
忙しい時間を割いて参加して下さる皆さんに
心からの感謝を込めて乾杯☆
来年もみんなで笑顔でお菓子を作れますように。。
今年のサンタさんへのお願い
カレドニアンクリーム
これまたスコットランドの味
生クリームにスコットランド名物のマーマレードにスコッチウィスキー
ヘザーハニーなどを混ぜて作るお酒の効いた大人のデザート
わたしはドランブイというスコッチとヘザーハニーで作るリキュールを加えるバージョンがお気に入り
甘くて濃厚で
でも優しい香りのスコットランドのリキュール
一本あると 夜中にほんの少し甘いものが欲しい時にもいい(笑)
簡単すぎるくらい簡単だけれど
結構複雑な味のデザートになるので
これもまたいつかレッスンで作りたかったもののひとつ
ちなみに
カレドニアとはラテン語でスコットランドのこと
ケルト語では森林を意味するらしい
かつてイギリスがローマ帝国の支配下だったころ
スコットランドの辺りがこう呼ばれていたのだとか。。
つまりニューカレドニアは新しいスコットランドの意味
1774年に西洋人として初めてこの島を発見したイギリスの探検家キャプテン・クックが
「あれ?この風景、スコットランドの山並みに似ているぞ」とネーミングしたそう
クリスマスイブ
今頃みなどんなクリスマスを過ごされているのかな
笑顔いっぱいの美味しいクリスマスかな、きっと(笑)
Happy Christmas!!
#
by lesgalettes
| 2023-12-24 21:43
| レッスン
|
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ロビン
もうどこもクリスマスものに溢れていました
そして今年はどこもびっくりするほど
ロビンとクリスマスプディングモチーフばかり
好きだから目についた、ではなく
明らかにそればかり
これまではせっせと見つけると買っていたくせに
さすがにここでもあそこでもと売っていると
天邪鬼な性格が顔を出し 食指が伸びない
どうしても魅かれたものだけいくつか買ってきました
Cirencesterの教会の売店で売られていた手作りのステンドグラス風オーナメント
これは大好きなスノードロップとの組み合わせにノックダウン
(下の写真の左上)
これはナショナルギャラリーで売られていたもの
ロビンが溶けて消えてしまうのが残念でどうにも火を灯せない
クリスマスクラッカーもロビン柄
前に訪れたのは一体何年前だろう?
正面の窓がアドヴェントカレンダーになっている
一歩足を踏み入れると~
そこはおもちゃ箱と宝箱をひっくり返したような
そんなワクワクとキラキラで溢れている
本当は覗くつもりすらなかったのに
コロナ明け直後の目にはまるで夢の世界
あっという間に飲み込まれてしまいました(笑)
オーナメントもまぁ実にフォートナムらしい!
ケーキスタンドやら クリームティーをのせたシルバーのトレー
これらが一個 軽く5000円以上してくれていたおかげで
あれもこれもと物欲に負けずに済みました(笑)
クリスマスプディングやらロビンの方だし
上の写真のクリスマスプディングにネズミさんがくっついたツリートッパーも
あと20歳若かったら買っていたかな(笑)
今回のイギリスは多分
人生で一番買い物をしなかったイギリス旅
何故って物価高ポンド高もあるけれど
友人に会うたび毎に
あれやらこれやら持たされて
それだけでスーツケースが一杯になっちゃった、というのが一番の理由(笑)
この紅茶を持っていけの
スエットいるでしょ?とか
「パン焼いたけどもっていかない?」「いやいや旅の途中だから」
今回少しだけ買ってきたオーナメントの中でお気に入りは
ナショナルギャラリーで売っていた
ブラッセルスプラウト(芽キャベツ)↓
芽キャベツだらけのツリーにしたいくらい
食べるのはそれほど好きじゃないけれど
これをオーナメントにしようというアイディアに座布団を一枚あげたい
ロビンと同じように
芽キャベツもまたイギリスのクリスマスならではのもの
ターキーにクランベリー
チェスナッツにクレメンタイン
クリスマスらしい食べ物はいろいろあるけれど
おもわず笑っちゃうのはやっぱり芽キャベツ
クリスマスまであと少し
ロビンとクリスマスプディングに囲まれ
食材がご馳走に代わっていく様子を興味津々で一緒に楽しんでくれる面々に囲まれ
己の幸福を毎度しみじみ感じるのは
年をとったからかなぁ
だとしたら 年をとるのも悪くない🎄
#
by lesgalettes
| 2023-12-20 08:36
| 日常
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ミンスパイファクトリー
我が家のいつものミンスパイは
トップに卵白とグラニュー糖で仕上げるのでカシャっと楽しい食感
今年のマイブーム(もう死語?)はヴィエニーズワールミンスパイ
ホロっと脆い食感だけれど
いつものミンスパイよりは大分食べ応えあり
ここ数年イギリスでは
ミンスパイの上部にクランブルをのせてみたり
フランジパーヌをのせたりとバリエーションものが人気
その中の一つがこのヴィエニーズワールビスケットの生地を絞ったもの
やっぱり上下ぺストリーのタイプがミンスパイを食べているなぁ~と実感できるけれど
シーズン中いくつもいくつも食べるのだから
たまにはこんなものがあっても楽しい
来年のクリスマスレッスンは
色んな種類のミンスパイというのもいいな♡
なんて思いながらひたすらミンスパイ焼き。。
*
冬の晴れた日は日差しが強く斜めに差し込むので
いつもよりさらに陰影強めの写真になってしまうのですが~
いつもと違い
クリスマスの飾りがあるおかげで
大したものを並べなくともテーブルは豪華に見える
お昼を兼ねていたこの日は
先月レッスンで作った
ブランデーソースたっぷりの熱々洋梨パンケーキ
オーブンでグツグツ
部屋に立ち込めるブランデーと洋梨の温かな香りは
クリスマスシーズンにぴったり☆
写真ではよく見えないけれど
先々月のレッスンで作った「スコティッシュスノーボール」も
すごくクリスマスっぽいので今の時期お勧めのお菓子
あとはチーズスコーンにスコッチパイ
春にスコットランドに行ったせいか
今年のレッスンはスコットランドものが多め
(いや、ブームだから行ったのかな)
今月のレッスンも3種中2種がスコットランドだし
来年はいったいどんなお菓子に魅かれるのか
レッスン内容はそこに大きく左右される(そんなことでいいのか??)
「ヴィクトリアサンドイッチとかもっと普通のイギリス菓子がやりたいよ~」
みんなの声が聞こえてきそう(笑)
*****
1月のレッスンのお申し込みは
12月17日(日)21時~になります
またスコットランド色濃いめの「オーツ」がテーマの内容ですが^^
#
by lesgalettes
| 2023-12-16 09:10
| イギリスのおいしいもの
|
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エディブルギフト
そんな気を張らないプレゼントに昔から使われてきたのが
「エディブルギフト」と呼ばれる手作りの甘いもの
ホームメイドのジャムやジェリー
ジンジャーブレッドやミンスパイetc..
ここまでは甘党さんでなくても喜んでもらえる
でもここから下は
子供たちか よほどの甘いもの好き向け☆
まずは「ハニコム」
甘さレベル★★★★
日本で言うカルメ焼き
さくさくのハチの巣状の穴が開いた様子はとても似ている
お砂糖に大量のゴールデンシロップが入るので風味が違う
これを煮詰めて最後に重曹を加えてぶくぶくさせる
甘くないわけがない
そしてさらにチョコレートコーティングしたり
砕いてアイスクリームに入れたりするのだから
考えると歯がムズムズ(笑)
もう一段階甘さがUPするのが
「スコティッシュタブレット」
甘さレベル★★★★★
ショートブレッドと並ぶ(?)スコットランド土産菓子
見た目はキャラメルかファッジ
トフィー?
そんな感じだけれどどれとも違う
口に入れるとサクッとほどけ
すぐに消えてなくなるので
またなんとなく手が出ちゃう
でも自分で作ると材料を知っているだけに 今は一つで止めておこう
抑止力が効くからいいかもしれない
グラニュー糖900g
コンデンスミルク400g
牛乳250ml
バター100g
これだけ。。
これを120℃まで煮詰め
木のスプーンで攪拌し結晶化させて型に入れ
冷めたらお好きなサイズにカットして完成☆
この日はスコッチウィスキーをちょっぴり入れて香りづけ
大人風
これひとかけとコーヒーで寒い朝も一気に元気が出るから
わたしの中では スコティッシュタブレットではなく
「エナジータブレット」もしくは「ご褒美タブレット」と思っている
甘さレベル★★★★
「ペパーミントクリーム」
クリスマスシーズンのエディブルギフトの大定番
火を使わないので子供たちでも作れる優しいお菓子
粉砂糖、卵白、ペパーミントエッセンス
以上
オプションとして緑色のフードカラーとチョコレート
粉砂糖225gに卵白を加えて粘土くらいの固さになるまで練っていく
(卵白の代わりにコンデンスミルクを使う場合もあり)
ペパーミントエッセンスも少々
あとは薄くのばして型で抜いたり
手で丸めてつぶしたりして形づくったら
乾くまでしばし放置すれば完成
これもまた口に入れた瞬間さっと消えていく
だってお砂糖だけだから(笑)
そして口の中に残る爽やかなミントの香り🌿
ずっと忘れていたこのお菓子を思い出したのは
見知らぬ方からの一通のメール
エリック・リンクレーターの「The Wind on the Moon」
イギリスの小さな村を舞台にした不思議な物語
この中にペパーミントクリームが登場する
改めて読み返すと思わず手が止まってしまう箇所がいくつもある
ピューマやハヤブサと会話することのできる二人の姉妹(小学生くらい)
少女がピューマに尋ねます
「あななたたち、今日は何をしていたの?」
ピューマ:「なにも」「ただ、生きていただけ」
ハヤブサ:「実に良い天気の日だった」
「生まれてこの方、これほど気持ちの良い日はあまりなかった」
少女:「そうだった?」
「わたしたち、考えることが多すぎて、どんな天気かほとんど気付かなかったわ」
ピューマ:「なんと、もったいない」
ハヤブサ:「罪悪と言ってもいいね」
「君たちも食べ物飲み物は無駄にしないだろう?だったらなぜ素晴らしい天気の日を無駄にする」
少女:「でも、いろいろしなくてはならないから」
ピューマ:「それが、人間の一番悪いところです」
中略
「そのうち」
「いろいろなことをするのにあきあきしたら、丸一日わたしたちと一緒に過ごしてごらんなさい」
「なにもしないで、ただ生きるのです。生きている喜びが、いや増すと思いますよ」
邦題は「変身動物園 カンガルーになった少女」
今から80年ほど前に書かれたお話し
魅力的なイギリスの食べ物が沢山出てくる
そして、もう少しゆっくり生きたくなる物語
これからはペパーミントクリームを見る度にこの本を思い出すと思う
目の前に山積しているように見える
「いろいろしなくてはならないこと」
それは本当にしなくてはならないことなのか
さて、気持ちだけでもゆっくり過ごせるかな?
今年のクリスマス
#
by lesgalettes
| 2023-12-12 12:21
| イギリスのおいしいもの
|
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ワンデイティールーム
教室に来てくださっている栃木市の紅茶喫茶cuppaさんのところで
ワンデイティールーム
古民家をご自分で改装されたという店内は
懐かしくてほのぼのとしていて
イギリス菓子だろうと、カレー屋さんだろうとなんでもしっくりきてしまう不思議な空間
ここで
cuppa さんが丁寧に淹れてくれる紅茶と
galettes and biscuits のイギリス菓子の一日だけの美味しいコラボレーション
時節柄気持ちフェスティブムードも入れつつも
ベースはいつもの王道イギリス菓子
思いのほか忙しくて
完成写真がほとんど撮れていないのが残念だけれど
皆さん喜んで頂けたようでほっと一安心
うちから運んだケーキスタンドに並んだのは
ビーツのチョコレートケーキ
キャロットカップケーキに
ブラックベリーのラミントン
カスタードクリームビスケットに
マーマイトチーズスコーン&洋梨のチャツネ
ミニジンジャーブレッド
甘い酸っぱい
サクサクふわふわ
スパイシーなものにクリーミーなもの
あれもこれも入れたいなと思ったら
例のごとくまたモリモリになってしまったので
食べきれないかも、、と心配していたら
予想に反してほぼ皆さん完食してくださって
嬉しい限り♡
ヴィエニーズワールミンスパイに
スコーン三種
プレーンと
チョコレートジンジャースコーンにデーツ&ウォルナッツスコーン
朝4時に起き頑張って焼いた朝焼きスコーン
やっぱりスコーンは鮮度が命
紅茶とお菓子
言ってしまえば単なる甘い食物と葉っぱを煮だした液体だけれど
そこから生まれるのは
笑顔に穏やかな空気に、やすらぎ
なんて素敵なものに手を染め 足を突っ込んだのだろう
このまま10年20年続けたら
お菓子を撒いて花を咲かせる
花咲か婆さんになれるかな🌸
*
cuppa さん、日曜日にお時間割いていらしてくださった皆さま
本当にありがとうございました☆
☆★お知らせ★☆
一月のレッスンのお申し込みは
12月17日(日)21時~になります
#
by lesgalettes
| 2023-12-08 10:43
| アフタヌーンティー&ティー
|
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お菓子教室 「Galettes and Biscuits」 の日常 ☆
by lesgalettes
ガレット アンド ビスケット
シンプルで温かいイギリス菓子の魅力を伝えるべく 宇都宮から発信中☆ これまで見たことの無いお菓子に出会えるかも☆
詳しくは こちらを↓
Galettes and Biscuits
home
イギリス菓子にご興味ある方は
こちらもどうぞ ↓
「イギリスおかし百科」
「BRITISH HOME BAKING おうちでつくるイギリス菓子」「イギリスお菓子百科」「ジンジャーブレッド 英国伝統のレシピとヒストリー」「BRITISH SAVOURY BAKING イギリスの古くて新しいセイボリーベイキング」
※リンクフリーです
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鍵コメで連絡先を書いていただければ、こちらからも
ご連絡いたします
※写真の無断転載はご遠慮ください
詳しくは こちらを↓
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