Stir-Up Sunday レッスン
とにかく計量するものが多いので まずはひたすらみんなで材料の計量
最低13種類と言われているプディングの材料は
レーズンにサルタナ・カランツといったドライフルーツに
レモンやオレンジのピール
パン粉にりんごに卵にビール
ブランデーにスパイス類に レモン果汁に小麦粉少々
あとはスエット代わりのバターと ナッツ類
後は願いを込めてぐるぐる混ぜます
混ぜる=Stir がスターアップサンデーの語源
後付けか分かりませんが 星の Star にもかけているとか・・
(心にクリスマスの星の光をともすという意味で)
イギリスでは家族が集まって来年の幸せを願って混ぜ合わせるこの行事
うちの教室でも いつもとはまたちょっと違う
なにか一体感というかほのぼの感がよりUPする時間
わたしも一緒にぐるぐる
願いは 口にしちゃいけないから言わないけれど
「 来年もまたこうして ☆〇△× 」
ご要望の多いチャツネのレッスンも兼ねていました
チャツネをぐつぐつ煮ている間にクリスマスプディングを作ろうという算段
わたしが毎年この時期にまとめて一年分作る洋なしとりんごのチャツネは
何にでも合う我が家の大定番
無くなるのが不安で毎年大量作成(笑)
玉ねぎにりんご 洋なしにくるみ
お酢にお砂糖とスパイス・サルタナなどをぐつぐつ
ぐつぐつぐつぐつ・・・
ただひたすら煮るだけ
部屋の中は温かく そして甘く酸っぱく
セイボリー的な 洋食屋さんのような ウスターソースの香りに満たされます(笑)
水分がシャバっと染み出してこないこと
ここまでくれば大丈夫
熱いうちに瓶に詰めてやはり1か月以降が食べ頃
プディングとチャツネどちらもクリスマスのお楽しみ♪
さて プディングとチャツネが完成したら
お楽しみの試食タイム
1か月前に作って熟成しておいたプディングはレッスンの間
お鍋の中でぐつぐつ蒸し直されて ホカホカでスタンバイOK
ゆらめく青い炎をみんなで眺めます
以前よりは大分人数は少なめだけれど とにかく今年も無事出来て良かった^^
ブランデークリームを添えて食べるほかほかのクリスマスプディングは
冬のプディングの中でわたしの一番の大好物
甘酸っぱく そしてドライフルーツとスパイスとブランデーが混然一体となった香り
柔らかくもっちりと でも口の中でほどけていく食感
最後の晩餐はこれでもいいかもしれない
おばあちゃんになって歯がなくとも食べられそうだし(笑)
そこまで生きられるかは 神のみぞ知る
チャツネは 洋ナシとりんごとクルミのチャツネの他に
ビーツのチャツネ
ルバーブのちょっぴり辛いチャツネ
ブラムリーとオニオンのチャツネなど
チャツネがあるとチーズスコーンがあっさり食べられるので
いつもよりスコーンがすすみます^^
この他にもチャツネのバリエーションはエンドレス
シーズンに採れすぎたフルーツや野菜を保存するために作られてきたチャツネですから
ズッキーニだろうと カボチャだろうと
プラムだろうと グーズベリーだろうとなんでもチャツネになっちゃう
どれもそれぞれの美味しさ
見た目はそんなにそそらないけれど
チーズに添えて コールドミートに添えて
一口食べたら 女性はみなはまるイギリスのチャツネ
男性陣は人によりけり。。。
甘く 酸っぱく 軽く塩気とスパイスの香り
女性のほうがより複雑な味を好むのかな
ちなみにうちの旦那さんは チャツネに関心ゼロ
毎年大量に作るチャツネはほぼわたしのお腹の中へ消えていっているということ?
イギリスの食文化の中でも特に私がどっぷりはまったのが
この蒸して作るプディングとチャツネの魅力
もうプディングを5時間蒸すのも チャツネをひたすらぐつぐつ煮るのも
ヒーリング
しかもその結果として美味しいものが食べられるのだから
なんて幸せ
*
あれっ もう週末だよ
もう12月が来ちゃう!
バタバタ過ごしがちな毎日
一日一日 一瞬たりと止まることなく流れていく時間
果たしてわたしは7時間も8時間もプディングの番をしていていいんだろうか?
砂時計を見ていると空恐ろしくなる時もあるけれど
かと言って時間が止まって欲しいわけでもない
今日も心に刻むは
遠くの花園より 足元に咲く小さな一輪の花
by lesgalettes
| 2022-11-30 22:38
| レッスン
|
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