いちご

そのせいか いちごを使うイギリスのお菓子は夏っぽいものが多い
パブロヴァに イートンメス
トライフルに レアチーズケーキ
それはそれで
寒い冬に食べると お部屋にいっきに春がやってきたようで
なんだか嬉しくなるから悪くないもの
日本のふわふわショートケーキとは対極をなす
サクサクのショートブレッドのような生地で生クリームといちごをサンドしたもの
ショートケーキの Shortは ショートブレッドのショートと一緒
サクサクした食感のこと
作り手によっては スコーンのような生地でイチゴとクリームをサンドする場合もあるけれど
わたしは Short の言葉があらわすとおり
こちらのビスケットタイプのほうが好み
この日は砕いたヘーゼルナッツを加えてショート感をさらにアップ
フォークを添えてはいるけれど
結局大きな口を開けて 手でパクリ
そんな風に食べるのがお似合いのお菓子
いちごのお菓子を作ったら
何だか急に外に出たくなりました
単純だから 春の気配を感じたくなったのかもしれない
ここのところ 寒い寒いと引きこもっていたので
可哀そうに お水ももらえず 庭の植物は 枯れ涸れのミイラ状態
そんな寒々とした庭で 唯一 けなげに瑞々しい姿を見せてくれていたのが
スノードロップ
オリーブの木の根元で そよそよと風に揺れる姿は
使い古された表現だけれど 本当にイアリングのよう
「雪にははじめ色がなかった
そこで雪は花々に色を分けてくれるよう頼んだけれど
どの花にも断られた
でも 唯一スノードロップだけがその色を分けてくれた
雪は春真っ先に咲く栄誉をスノードロップに与えた」
他の植物がまだまだ凍りついている中
スノードロップだけが元気に咲いているのは
そんなわけらしい
たんぽぽやスミレが色を分けてあげないでくれて良かった
黄色や紫色の雪は怖すぎる。。
#
by lesgalettes
| 2023-02-07 17:51
| イギリスのおいしいもの
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ベイキングチュートリアル

この日はベイキングチュートリアル
いつもキーワードがいくつかあって
今回は 「ペストリーで全面包まれたもの」「スエット」
「プディングベイスン」など。。
真っ先に浮かんだのは「ベドフォードシャークランガー」

もう一方には甘いフィリングが入るボリュームたっぷりのパイ
面白いのはフィリングだけでなくペストリーも特徴的
スエットとバター半々で入るせいか
時間が経ってもサクサク感が長持ちで頑丈
さすがお弁当に最適
レシピは「ブリティッシュセイボリーベイキング」に載せていますので
まだお持ちでない方は是非(売れないから 宣伝しないとね)
お次はセイボリーのローリーポーリー
ジャム入りのローリーポーリーはよくありますが
セイボリーも捨てたものではありません
ベーコンと玉ねぎをたっぷり巻いてスエット生地で巻いて蒸し上げます
わたしは生地にパセリをたっぷり入れるのが好き
今回はお鍋ではなくオーブンでじっくり2時間蒸し焼きに
外側さっくり中ふんわり
イギリスでいつもお菓子を教えてもらっていた友人が教えてくれたのを
思い出しながら作成。。

お味見してみたら
あの時よりなんか美味しい気がする~
怒られそうだけれど(笑)
一番時間がかかったのは「ビーフ&エールプディング」
牛肉とマッシュルームをビールでじっくり煮ること2時間
スエットペストリーで包んで茹でること2時間半
だけど手間をかけた甲斐のある出来上がり
いい感じにさっくりこんがり(茹でているのに!)
茹で上がったペストリーにスプーンを入れれば
ビールのほろ苦さがアクセントのトロリ濃厚な牛肉とマッシュルーム

「デーツとクルミがゴロゴロ入ったシンプルなスチームプディング」
ゴールデンシロップたっぷりのバタースコッチソース添え
それとバターで作れる「ホーリーゴグプディング」はわたしの一八番
というかお気に入り
ゴールデンシロップを巻いた生地を入れた器に牛乳をたぷたぷに注いで焼くと
牛乳がミルクキャラメル味のソースに変身するという
素敵レシピ
そう お菓子は簡単が一番
美味しいは言わずもがな
簡単でも美味しくないなら 作る価値はないのだから
マニアックなものは 一般的なものとの比較があって初めて引き立つもの
「トフィーアップルプディング」に「バッテンバーグケーキ」は
イギリスらしい食感と
目ための可愛らしさと 万人受けする味を兼ね備えたお菓子
どうしても作りたいと 彼女のリクエストがあったのは
やっぱりマニアックなどっしり菓子
ラードとバター半々に使った生地で ドライフルーツたっぷりの
ずっしりケーキを覆ったお菓子
何ともスコットランドらしく ヘビーで冬の紅茶のお供にはぴったり
*
作ってはお味見し 作ってはお味見し
一体二日間で何キロ粉を使ったのやら
テーブルの上に 成果が並んだ時の不思議な満足感
お肉やドライフルーツなどの副材料を除いたら
ほぼ 粉と砂糖と油脂(バターにスエットにラード)
そんな白い形のない物体から こんなにいい色の いい香りの
様々な味と形とテクスチャーのものを
自分で作りだせるのだから やっぱりベイキングは止められない
彫刻家にはなれないけれど
ベイキングなら誰もが造形家
何かを作るとき
初心 童心 忘るべからず
**
寒い冬も出口はすぐそこ
皆さん どうぞ風邪など召されませんよう
暖かくして週末お過ごしください♪
#
by lesgalettes
| 2023-02-04 07:10
| レッスン
|
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1月生まれ


卵6個とチョコレートで作るシート状のしっとりガトーショコラで
生クリームと ブラックチェリーを ぴしぴしヒビを入れながら巻いて~
いつものバッテンバーグも ちょっぴり華やかになるよういちご色におめかし♡
地味なはずのイギリス菓子たちが一気に春の装い
恐るべし いちごマジック
どれもこれも自分では作れないプロの味

薪ストーブが赤々と燃える暖かな部屋で
楽しい会話と美味しいものと笑い声
日曜の午後 これ以上何が必要?
こんな穏やかな時間を共に過ごせる有難さ
例え今後 コロナ前の日常がすっかり戻ってきたとしても
忘れないように
そうあらためて思った瞬間

本当なら この日必要なキャンドルは158本?
(ケーキがハチの巣になるからそんな暴挙はしませんが)
来年はちゃんと161本さしてもまだ大丈夫!くらい大きなケーキを作ろうか
いや もう肺活量が足りなくて吹き消せない気がする。。。
本数はさておき ケーキの上のキャンドルを心おきなくみんなで吹き消せる
(今の世の中まだ気を遣っちゃうから)
そんな世の中になっていますように
#
by lesgalettes
| 2023-01-31 08:54
| アフタヌーンティー&ティー
|
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メレンゲルーラード


でもそこはイギリス菓子だから 作り方はとっても簡単
メレンゲをたてて 薄く伸ばして軽く焼き
そこにクリームと好みのフルーツなどを散らして巻くだけ
乾燥焼きするわけではないので
内側は火は通っているもののまだまだふんわり状態のままだから
楽に巻けます
みんな初めて巻く時は メレンゲが折れちゃうんじゃないかと心配するけど
やってみると「あれ 思ったより簡単かも!」
今回は大量に残ってしまう卵黄を利用してレモンカードを作り
レモンカードといちごのルーラードに
手作りのレモンカードに
うちから歩いて10分のところにあるいちご屋さんから買ってきた
採れたて完熟とちおとめのルーラード
美味しくないはずがない! ^^

メレンゲを焼いている間に作ったのは オーツビスケット
オーツのザクザク感とゴールデンシロップの香ばしさがたまらない
我が家の定番
まだ朝ご飯は食べたくないけれど とりあえず紅茶かコーヒーでも という時や
う~ん 夕飯前だけれど ちょっとお腹がすいちゃったなんて時
一枚つまむのにぴったり
これがビスケット缶に入っていると妙に安心なのです
驚くほどあっという間に出来るのも魅力☆

驚くほどあっという間に消えるけど。。。
きっとうちのビスケット缶の中には
小さな小さなビスケットモンスターが住んでいるに違いない

#
by lesgalettes
| 2023-01-27 10:41
| レッスン
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ウェールズのリーク料理

準備よりなにより この歳になるとまずは気合が必要
そして「やっぱり寒いな」 なんて一度まくった袖を戻しながら考える
さて 何にしよう?


そしてウェールズのリーク料理をもう一品
リークと言えば ウェールズ
ウェールズと言えばウェルッシュケーキにウエルッシュレアビット
~ではなく 「グラモーガンソーセージ」!
グラモーガンソーセージはソーセージと名はつくけれどお肉は使わない
言ってみれば ヴェジタリアンバージョンのソーセージ
ソーセージ? ではないな
ソテーしたリークとパン粉とチーズを卵でつないで棒状に整え
パン粉をつけて揚げ焼きにしたもの

揚げたては外側カリッ
中はしっとりリークととろけるチーズ
ビールのおつまみに最高☆
コロッケ好きのわたしは普通のソーセージより好き
そのままでももちろん美味しいけれど マスタードやチャツネを添えたり
チリトマトのソースや ウースターソースでも
グラモーガンというのはウェールズの南端にある州の名前
もともとはグラモーガンチーズを使っていたそうですが
今はそのグラモーガン牛がいなくなってしまったので
代わりにその近くで作られるカーフィリーチーズ(Caerphilly cheese)を使うのが王道とのこと
でもマチュアチェダーでも十分美味しく出来ます☆

ざっくり作り方を説明すると
例えば バターでしんなりするまで炒めたのリークが300gあるとしたら
その2/3量くらいの生パン粉とチーズ(ここなら200gずつ)
パセリやタイムなど好みのハーブ少々に塩こしょう
マスタード大さじ1くらい
卵黄4個分+水分が足りなければ牛乳少々
(全卵を使う場合もあり)
を混ぜ合わせて 棒状に整えて フライのように衣をつけて油で揚げ焼きに~
これで12個分くらいです
ご興味ありましたらお試しを☆
「アングルシーエッグ」
アングルシー(Anglesey)はウェールズの西端にある小さな島の名前
ここは
Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch
という長い長い名前の村(駅)があることでも有名です
なんでも ウェールズ語で「激しい渦巻と赤い洞窟の聖ティシリオ教会の近くにある白いハシバミの泉のほとりにある聖マリア教会」みたいな意味だとか
それはさておき~
アングルシーエッグです
そしてチーズ入りのリークたっぷりクリームソース
その上に チーズとパン粉
で オーブンでこんがり焼き上げる~というもの
お味の程はご想像どおり
素朴でシンプルにおいしい☆
マッシュポテト好きのわたしはこれもお気に入り
ネギが苦手でさえなければ 皆好きなんじゃないかな
そんな優しい味
お肉料理のつけ合わせでも
ヴェジタリアン用のメインディッシュにも
お腹の底から温まる冬に食べたいオーブン料理
リークじゃなくとも 下仁田ネギや 普通の日本のネギでも美味しく出来そう
冬はネギの美味しい季節
次は美味しい日本のネギで作ってみよう
今年はお菓子だけじゃなくて
たまには こんな簡単なイギリス料理レッスンデーも交えていきたいなと思っているけれど
さて どうなるか~
#
by lesgalettes
| 2023-01-23 08:36
| イギリスのおいしいもの
|
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お菓子教室 「Galettes and Biscuits」 の日常 ☆
by lesgalettes
ガレット アンド ビスケット
シンプルで温かいイギリス菓子の魅力を伝えるべく 宇都宮から発信中☆ これまで見たことの無いお菓子に出会えるかも☆
詳しくは こちらを↓
Galettes and Biscuits
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こちらもどうぞ ↓
「イギリスおかし百科」
「BRITISH HOME BAKING おうちでつくるイギリス菓子」「イギリスお菓子百科」「ジンジャーブレッド 英国伝統のレシピとヒストリー」「BRITISH SAVOURY BAKING イギリスの古くて新しいセイボリーベイキング」
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