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出版記念クリスマスティーパーティー


準備その1
遡ること約1ヶ月前

大きな、いつもより大きなクリスマスプディングを作ります
持っている中では一番大きなこのプディングベイスン
クリスマスプディングなら
少なくとも8時間は蒸したい
しかもしっかり湯気がシューシュー出る火加減で

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朝10時に鍋を火にかけ
お昼過ぎ
シューシュー
(キッチンの窓は換気扇をかけているのに湯気で真っ白)
3時のお茶の時間
シューシュー
(買い物にも行けないなぁ)
外はもうすでに真っ暗
夜のニュースが始まる頃
シューシュー・・うぅぅ。

ようやくプディングの蒸しあがり
ちょっと生地を入れ過ぎちゃたから大丈夫かな?
と恐る恐る蓋を取ると
あら、やっぱりパンパン(^^;
でもいい色!
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しっかり冷めたら
ここから1ヶ月の熟成タイム
手間はかかるけれど
みんなに楽しんでもらえるならきっとその価値はある

準備その2
ジンジャーブレッドづくり
めったに手を出さないアイシングで肩がパンパン(笑)
たくさんのお家を作ります

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ちょっと雑?
ホームベイキングですから(笑)
あんまり上手だとお店屋さんみたいになっちゃうでしょ

わたしは自称ホームベイキングのプロ
プロのベイカーでもパティシエでもない
あくまでホームベイキングからはみ出さない
上手過ぎちゃいけないのです🤭
我ながらなんていい言い訳!

準備その3
ヴィクトリアスポンジケーキ
イギリスのセルフレイジングフラワーを使って
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イギリス菓子好きの人たちが多く集まる会だから
粉の違いが判るかも?
なんて思いながら。。
そうだ上にふるうお砂糖はクリスマス柄にしよう⛄

準備その4
トリークルタルト
イギリスに行ってすぐのこと
その甘さに強烈な衝撃を受けた思い出のお菓子
(自分でつくるとそれほど甘すぎないのでご安心を)
いつもは地味すぎるこの子ですが
せっかくのクリスマス
ちゃんと可愛くしてあげますからね🌟
ジンジャーもいつもよりちょっぴり利かせちゃおう

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会の前日は他にも書ききれないほどあれもこれも準備し~
明日は3時半起きで最後の仕上げやら
セイボリーものの焼き上げがあるから
さぁ早く寝よう!

そして土曜日の朝
山のようなお菓子を車に詰め込んで
いざStill Rooms

そこはすっかりクリスマスムード一色
明るいダイニングには大きなヤドリギが下がっています

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のんびりしている暇はありません
大急ぎで準備です
キャロットケーキには件のジンジャーブレッドを張り付けて
クリスマスの街のイメージに

クリスマスには大きくて真っ白なパブロヴァも欠かせない
たっぷり生クリームとベリー(いちごにクランベリーにブルーベリー)
そしてアクセントにはベルガモットのカードを

出版記念クリスマスティーパーティー_a0107981_18065002.jpg

旬のいちごが美味しい
サクサクのストロベリーショートケーキもあります🍓
クリスマスのティーパーティーですからもちろんミンスパイも
そして
やはりイギリスで思い出深いお菓子の一つ
モイストトリークルジンジャーブレッドも
これもアイシングでちょっぴりクリスマス風おめかし

お口直しのセイボリーは
大好きなマーマイトのスコーンに
チーズとオリーブのスコーン
リース型のソーセージロールには今年の新作(?)エルダーベリーのチャツネを添えて

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さて
これらはこの週末開催した
新版おうちでつくるイギリス菓子」の出版記念イベント
クリスマスティーパーティーの様子
かれこれ発売から半年も過ぎているのですが
あれよあれよという間に時間が流れ
気づくとクリスマスシーズンになってしまっていました
でも暑い季節にするより
正直イギリス菓子の本領を発揮できるのは秋冬
お菓子を楽しんでもらうイベントなら今がきっとベストシーズン🌟

そうそう、この日はデモンストレーションで
クリスマスプディングとスエットを使ったジャムローリーポーリー
そして出来立てが美味しい
チョコレートのセルフソーシングプディングをご紹介
これらもテーブルに一緒に並んだので
まさにイギリス菓子一色の世界
これだけ一度に食べたいだけイギリス菓子を堪能できる機会は
イギリスに行ってもそうないはず


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「おうちでつくる~」は
この一冊さえあれば、イギリスの基本のお菓子はほぼマスターできる
そんな本が欲しくて作った本
しかも日本風にアレンジしていないイギリスの味
なので、クリスマスやイースターなど特別なお菓子というより
日常のおやつや週末のお客さんが来る時などにつくるお菓子たちが中心
でもこうしてちょっとデコレーションを変えるだけで
いつものお菓子もクリスマスに風になる
そんなヒントにもなればいいな、と思って考えたセレクションでした


この日集まってくださったのは
本の編集を手掛けてくださった編集者さん含めて23名
トークはあまり得意ではないので
お菓子を実際に味わってもらうことで
本の世界と感謝の気持ちをお伝えできたら、との思い
果たして少しは伝わったかな😅
何はともあれ楽しんでもらえたことを願うばかり

*

冒頭に登場したクリスマスプディングは
当日ことことまた3時間ほど茹でなおされ
ホカホカの状態で登場
ブランデーをかけて炎をともせば
さすがの存在感
間違いなくプディングの王の風格です

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この日の当たりは二つ
一つはまさにこの日がお誕生日の方のもとへ
もう一つの6ペンスコインはなかなか出て来ないので
タイムアップでジャンケン大会に(笑)
(よくある残りのプディングに入っているパターン)

お茶会には遠くからご参加くださった方も多く
ほんとうはもっとゆっくりお喋りしたかったのですが
お菓子の準備やらでバタバタ
楽しい時は本当にあっという間☆
反省点もありますが 
でも普段会えない方々とも会うことができ
「おうちでつくる~」を楽しんでもらえていることも分かり
嬉しい時間でした
そしてあらためて、なんて果報者なのだろうと。。

師走の慌ただしい時期に貴重なお時間を割いてくださった皆さま
本当にありがとうございました
これからもイギリス菓子(教室や本、ブログなど)をとおして
穏やかな時間と、ちいさな笑顔を生みだせるよう
歩んでいく所存なので、お付き合いいただければ幸いです^^



# by lesgalettes | 2024-12-10 08:59 | イギリスのおいしいもの | Comments(0)

デジタルデトックス

いつもよりちょっと更新に間が空きました
理由は~

ここ数日パソコン君が体を壊してしまったようで検査後、臓器移植手術
友人を心配したのか 同じタイミングで ipad君までも体調不良
挙句の果てにわたしまで
噂にはよく聞いていた五十肩らしき症状が~
これは疑う余地なし
デジタルデトックスしなさいという神様の啓示

数日 ほんのわずかの時間を経て
幸か不幸か(幸なんだけれど、、)
パソコン君は奇跡の復活
ipad君も復調
わたしの肩も小康状態
こうしてブログを書ける状況も復活したわけです


デジタルデトックス_a0107981_07491762.jpg
しかしこのほんの数日
なんて時間があったことか!それは驚くほど
別に何時間もというわけではないのです
たった1時間
たった1時間あったら皆さん何をしますか?
わたしはつい レッスンの準備やらブログやらと称してパソコンに向かいがち
そしてその1時間は本当にあっという間に過ぎ去ります
しかも成したことといえば ???
それって今どうしてもやらなきゃいけなかった?という
「やっておいたほうが自分がきっと後で楽だから」という準備に終始
でもそれをやり続けたら
「今」という時間はすべてそれに費やされてしまう危険性が
ほんとうは今すべきことは他にあったかもしれないのに

ずっと気になっているけれど連絡していない友人に連絡する
親にちょっと電話をする
冷たくて最高に気持ちいい今の季節の空気を吸いに外に出る
ベッドの脇にソファの前に
山と、文字通り山と積み重なっている本を読む
たんすの引き出しの中敷きを取り替えたい(閉めた瞬間忘れる。。。)
etc...

デジタルデトックス_a0107981_07491767.jpg

世の中便利になればなるほど何故か忙しくなる、とはよく言うこと
たとえ地球の裏側に旅行で出かけようとも
難なく用事がこなせてしまう恐ろしい時代

パソコンや携帯は上手に使えば素晴らしい片腕
調べものやら 書類の整理にかかる時間を節約してくれる
でも一つ間違えると時間泥棒
すべての時間を吸い取って行ってしまう
しかも瞬きする間のごとく一瞬で
ある意味ゲームセンターやパチンコのようなもの
貴重な時間を投入し
その対価は
その場は楽しいような、今の自分には必要なような気がしている霞のようななにか
。。気を付けよう


デジタルデトックス_a0107981_07491646.jpg

準備ってほんとうに何だろうと時折思います
準備にばかり今を費やすと
今はなくなる
ずいぶんキリギリス派になったと思うけれど
根本的にはアリ派
不安を減らすために準備をする
(その割に面倒くさがりだから途中で嫌になっちゃうのはさておき)
あ、でも、ずいぶん前に止めたのは
おかずの作り置き
冷凍やら日持ちのするお惣菜やら、、
でもそうすると
たとえ目の前に旬のフレッシュなものがあっても
それより先に準備した古いものをいつも食べる羽目になる
それっておかしいよね、と
準備したことによって
今もなくし、先の選択肢を制限する可能性が生じるのだから
準備と称したよさげな響きの不安払拭作業はとにかく程々でいい
ゼロとは言わないけれど

情報を得るのもいい
後で役に立つかもしれないから
でもそれもただ蓄えておくだけなら古くなる
(冷凍庫のおかずと一緒)
役に立つか立たないかわからない情報を得るために
ネットサーフィン(死語?)やらインスタを眺めていたであろう時間を
別のことに使いなさい、とポンと与えられ
なんだかすごく裕福になったような気持ちで過ごした
ここ数日束の間のデジタルデトックス

来年は一週間くらいするぞ~🙌


# by lesgalettes | 2024-12-06 07:59 | 日常 | Comments(0)

ジェリー&チャツネ



マルメロ(クィンス)に初めて出会ったのはイギリスの友人宅
「今日はクィンスのジェリーを作るわよ。」
と言われたものの
クィンスなるものも知らないし 
ジェリーってゼリーのこと??と皆目分からない
テーブルの上にあるのは庭の木に実ったという
埃のようなものに包まれた得体のしれないいびつな果実

ジェリー&チャツネ_a0107981_21005297.jpg

その埃のようなものを洗い流し
ざく切りにして鍋に放り込んで水を加えて煮る、というけれど
とにかくその実が固くて苦労して刻んだのを覚えている
切る端から瞬く間に茶色に変色していく姿に
果たしてこれが一体何になるのかと頭に?マークを抱えながら。。

そして1時間程煮て実が柔らかくなったところで
それをジェリーバッグと呼ばれる布を通して濾す

ジェリー&チャツネ_a0107981_21005362.jpg

ジェリーバッグは袋状になっているので
そこに煮たフルーツを入れて滴る液体を集める
みんなそれぞれキッチンのどこかにジェリーバッグを吊り下げる所定の場所がある
そこは人それぞれ
知り合いは換気扇のところからぶら下げていたし
別の友人はスツールをひっくり返して
その足にうまいことひっかけていた
わたしも以前はこんな専用の道具を使っていたけれど
どうにも足が細くて心もとないので
最近はキッチンエイド君にざるとモスリンをのせて活用

ジェリー&チャツネ_a0107981_21005393.jpg

次に落ちた液体にほぼ同量のお砂糖とレモンを加えて再加熱
そうして煮詰めたものを瓶に入れて完成
冷めたそれはゼリーのようにぶりんと固まる
チャツネじゃないのですぐに食べられる

チーズに添えて食べるのが一般的
もちろんジャムのように食べてもすごく美味しい
けれど、わずかしか作れないので
普段はジャムをゼリーのようにそのままパクパク食べるわたしでも
大事に食べる
他のどんなフルーツとも違う
えも言われぬ香りを楽しみながら

手作りのクィンスジェリーの凝縮感はちょっとパートドフリュイを思いださせる
ソフトにセットしたフルーツのしずく

ジェリー&チャツネ_a0107981_21005424.jpg
おうちで作るそれは香りも味もイギリスで食べたそれと遜色ない、と思う
ただ
日本のマルメロ(わたしがこれまで試したもの、という意味)で作ると
イギリスで作ったあのルビーのような赤にはなぜかならない
カットした後 茶色に変色するのもすごく遅い
多分含まれるポリフェノール(?)の量が彼女の家のものより少ないのだと思う(おそらく)
で、
いつかまた彼女の家のクィンスでジェリーを作りたいなぁ~なんて思ってたのです
そうしたら
おや?彼女の庭のクィンスの木が見当たらない
「洋梨の木に代えちゃった、あんまり食べないから」
えーーー
残念(涙)
今年の洋梨は豊作!って喜んでいる彼女の前では言えなかったけれど^^;

秋はチャツネのシーズンでもあります
先週のクリスマスプディングレッスンでもみんなでせっせと
洋梨やリンゴを使ったチャツネを作りましたが
この日はグリーントマトのチャツネづくり

ジェリー&チャツネ_a0107981_21005423.jpg

珍しく、通りすがりの道の駅で
大量にグリーントマトを発見したから☆

ジェリー&チャツネ_a0107981_21005592.jpg
いつものごとく
玉ねぎやらりんごやら
お酢やらお砂糖やらスパイスやらを加えてぐらぐら煮る
ただそれだけで1か月後には素晴らしいチーズのパートナーに変身☆
お互いを引き立て高めあう理想の関係性
隠し味はチリ
飽きないようにね

お次はパラパラめくっていた保存食の本の中に見つけた
エルダーベリーのチャツネ
冷凍庫に残っていたエルダーベリーを思い出し初チャレンジです

ジェリー&チャツネ_a0107981_21005288.jpg
これも大体一緒
加えるのはりんごと玉ねぎとドライフルーツ(サルタナとクランベリー)
お酢とお砂糖とスパイス
ジンジャーがちょっと効いている
思ったより悪くない
1か月後に期待
クリスマス頃美味しくなっていますように♡

我が家の砂糖消費量は年間一体何㎏なのだろう
考えるまい(笑)

*

明日から12月
さすがに朝晩は大分冷えるようになりました
どうぞ皆さんも風邪などひかないよう気を付けてお過ごしくださいね
よい週末を!

☆★お知らせ☆★
1月のレッスンのメニューと日程をUPしました。
お申し込み開始は12月12日(木)21時~になります。

# by lesgalettes | 2024-11-30 10:00 | イギリスのおいしいもの | Comments(0)

クリスマスプディングレッスン2024


今年もまたクリスマスプディングを作る季節がやって来ました
Stir up Sunday と呼ばれる その日は
クリスマスの約5週間前
アドヴェントが始まる直前の日曜日
毎年同じことを繰り返し繰り返し書いているので詳しくは割愛しますが
今年はその日が11月24日
我が家のレッスンも11月のラスト2日間はクリスマスプディングづくりになります

レッスン前日はクリスマスグッズの段ボールを広げ
プディングモチーフ探し
毎年積極的に探して買い足すわけではないはずなのに
(もう、どこにもしまうスペースがないから。。。)
気付くと随分集まっている
クリスマスプディングレッスン2024_a0107981_09435338.jpg
クリスマスプディングレッスンをするのに
いちばん忘れていけないのは
最低一か月前のクリスマスプディング作り
試食がなかったらみんなに怒られちゃう(^^;)
なので10月に入ると
まだこんなに暑いけど本当にクリスマス来るのかなぁ
~なんて思いながら一人せっせと毎年クリスマスプディングを作っています


クリスマスプディングレッスン2024_a0107981_09435262.jpg

毎年みんなが楽しみにしてくれている
6ペンスコインのチャームを入れるのも忘れずに☆
試食の際 このチャームが当たった方には
一足早い、わたしからのクリスマスプレゼント付き🎁

さぁて
レッスン当日は朝から大わらわ
何せ材料が大量
今回はさらにクリスマスチャツネを同時進行で作ろうという算段なので
さらにさらに材料が大量なのです
りんごに洋梨
ドライフルーツ類にパン粉にビール
ブランデーにスパイスにブラウンシュガーにブランデー
とにかく全部山のよう
×8~10人分ですから

クリスマスプディングレッスン2024_a0107981_09435304.jpg
さぁチャツネの材料を全部刻んだら銅鍋に放り込みます
あとはひたすら煮るだけ!

お酢と砂糖とフルーツと玉ねぎとスパイスたちがぐらぐらと煮えたぎり
もうもうとウスターソースのような香りの湯気がたちのぼる中
お次はプディングを作り(笑)

こちらは刻む系のものはそれほどないけれど
とにかく材料の種類が多いので計量が大変
イエス・キリスト+お弟子さんの数で最低13種入れると言われるその材料
我が家のレシピ(イギリスの友人伝授)は数えてみたら19種
(彼女の場合はバターがスエットに代わり、人参が加わるので20種かな)


クリスマスプディングレッスン2024_a0107981_09435327.jpg
皆それぞれ、願いをたくさん込めてプディングを Stir
ベイスンに詰めてしっかり蓋をします
この後 長時間茹でる間にお湯が入り込まないようにしないといけません
タコ糸で取っ手をつけるのも忘れずに~

茹で時間は小さいもので3時間
大きくなると8時間~10時間なんてものも!
本当に長いけれど
スパイスとドライフルーツの香りの湯気が部屋中にこもり
なんともあったかい気持ちになります
(11月12月なら!)


クリスマスプディングレッスン2024_a0107981_09532058.jpg
レッスンでは
昔、布で蓋をして蒸していた頃をオマージュ
イギリスで売っているプディングのように可愛らしい布でデコレーションしてお持ち帰り

このプディングがずらりと並んだ光景も
毎年の我が家の風物詩
今年も無事この日を楽しく過ごせたことに感謝しつつプディングの記念撮影☆

この日作ったプディングはおうちで蒸しあげてもらうので
試食の際は冒頭に登場したプディングがお出ましです

クリスマスプディングは食べ方も独特
もうこのレッスン10回目!という方から
見るのも食べるの生まれて初めて!という方までいらっしゃるので
しっかりデモンストレーション
当日の蒸し直し方
型からの出し方
ブランデーをかけてフレイミングの仕方
クリスマスプディングレッスン2024_a0107981_09532153.jpg
このフレイミングをすることで
フェスティブムードを盛り上げるだけでなく 
全体に温かいブランデーが染み込み
もうワンランクプディングが美味しくなります
添えるのはブランデークリーム
ラムソースやブランデーバターなどを添えることもありますが
わたしの一押しはブランデークリーム
簡単で本当においしいから♡

あとはチャームが誰に当たるか
ちょっとワクワクする瞬間

クリスマスプディングレッスン2024_a0107981_09435291.jpg
そうそう
プディングの準備をしているうちに
チャツネもいい感じに仕上がって
みんなで瓶詰め&簡単なクリスマス風ラッピングをしました
どんなに簡単に作れるか分かってもらえたはず
次はおうちで沢山作って自分のストック用はもちろん
イギリスのように
お友達やご近所さんへのクリスマスプレゼントなんかに使ってもらえたら嬉しいなぁ

今回はチャツネの試食用に
チーズスコーンを準備
チャツネとの相性を堪能
チャツネ初体験の方には
これが一番よくチャツネの良さを分かってもらえる方法
「チーズやハムとあわせるといいよ」「サンドイッチに使うのもいいよ」
なんて言われてもちょっとピンときませんから


クリスマスプディングレッスン2024_a0107981_09532080.jpg
クリスマスプディングもチャツネも作って1か月後 
ちょうどクリスマスの頃に美味しくなります

なかなか手間と言えば手間だけれど
一緒にテーブルを囲む人たちの笑顔を思い浮かべながら
過ぎ去ったこの11か月振り返り 
来る一年の幸せを願いながら作る時間は
この忙しい時代だからこそ
心にゆとりと穏やかさを与えてくれる
価値のある過ごし方だと思うのです🎄

今年もご参加くださった皆さん
ありがとうございました♡
このひとくちのプディングが
笑顔と心の平穏をもたらしてくれますように


# by lesgalettes | 2024-11-26 11:03 | レッスン | Comments(0)

湖水地方のお菓子



今月のレッスンのお菓子は湖水地方より
カンバーランドラムニッキーとグラスミアジンジャーブレッド
どちらもジンジャーがしっかり効いた
晩秋に食べたい深い味わいのお菓子たちです

湖水地方のお菓子_a0107981_20532336.jpg
どちらも初めて聞くと呪文のように長い名前に思えますが
地方菓子によくあるように
カンバーランドも グラスミアも土地の名前
カンバーランドは1974年まで存在していたイングランド北西部のカウンティ―の名前
今はその周辺の土地と統合再編成され
「カンブリア」と呼ばれています
このカンブリアにあるのが湖水地方
イングランドにしては(?)山あり谷あり起伏に富み
湖が点在し 風光明媚な景色が広がることで有名です
緑豊かな自然を愛した
ベアトリクス・ポターやワーズワースが愛した土地

湖水地方のお菓子_a0107981_20532315.jpg
そういった湖や山々
広々とした羊が点在する牧草地などの印象が強いせいか
あまり海のイメージがありませんが
イングランドの西に位置しているので
少し西に向かえば海も広がっています
そこには
西インド諸島などとの貿易で栄えたWhitehavenという港町があり
大量の砂糖やラム酒
デーツやスパイスなどが運び込まれていました

湖水地方のお菓子_a0107981_20532351.jpg

デーツとラム酒
ステムジンジャーに茶色のお砂糖
そんな異国の材料を贅沢に使ったラムニッキーがここで生まれたのには
そんな理由があるのです
もうちょっと詳しくはこちら

もう一品のグラスミアジンジャーブレッド

湖水地方のお菓子_a0107981_20532971.jpg
グラスミアはワーズワースが暮らしたことで知られる小さな村
お散歩が楽しい可愛らしい村です
そのワーズワース一家も眠る教会の隣にあるのが
これまた小さなジンジャーブレッド屋さん
ここを訪れる人は必ずと言っていいほど立ち寄る有名店
(どんなお店なのかはこちらの写真をご覧ください)

どこのジンジャーブレッドとも違うその味わい
固いような脆いような食感も楽しい♡
大好きなジンジャーブレッドの一つですが
その伝統のレシピは当然のごとく極秘中の極秘
なんでも湖水地方にある銀行の金庫にその手書きのレシピは保管してあるそう
今年で170周年を迎えたこのジンジャーブレッド屋さん
時代の波に流されず
200周年もこの牧歌的な雰囲気のまま祝って欲しいな^^


湖水地方のお菓子_a0107981_20532966.jpg
さて みんながレッスン前に懸念していたのは
果たしてラムニッキーのラティス模様が上手にできるのか??
ということ
確かに一見難しそう
でも大丈夫^^
意外と簡単&ある程度適当にしてもアラがめだたない
その割に手が込んでいそうに見えるから
一度覚えてしまえば他のパイを作るときにも役立つこと間違いなし


湖水地方のお菓子_a0107981_20533133.jpg
カンバーランドラムニッキーは午後のお茶のお供にはもちろんですが
しっかりラム酒の香りが効いているので
軽く温めてバニラアイスを添えれば
ディナーの後のデザートにもぴったり

ブランデーやシェリー酒をたっぷり使うことはよくあるけれど
イギリス菓子でこんなにラム酒がしっかり効いているお菓子は他に思いつきません
見た目は本当に地味だけれど
なかなか複雑で大人味の
ちょうど今のこの時期にみんなに楽しんで欲しかったお菓子なのでした♡


# by lesgalettes | 2024-11-22 17:52 | レッスン | Comments(0)


お菓子教室 「Galettes and Biscuits」 の日常 ☆


by lesgalettes

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ガレット アンド ビスケット

シンプルで温かいイギリス菓子の魅力を伝えるべく 宇都宮から発信中☆ これまで見たことの無いお菓子に出会えるかも☆
詳しくは こちらを↓

Galettes and Biscuits
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イギリス菓子にご興味ある方は
こちらもどうぞ ↓
イギリスおかし百科

「BRITISH HOME BAKING おうちでつくるイギリス菓子」「イギリスお菓子百科」「ジンジャーブレッド 英国伝統のレシピとヒストリー」「BRITISH SAVOURY BAKING イギリスの古くて新しいセイボリーベイキング」

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